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木更津駐屯地航空祭(千葉県)2023「AH-1S訓練展示」 [陸上自衛隊]

木更津駐屯地航空祭
陸上自衛隊の木更津駐屯地は千葉県木更津市に位置し、輸送部隊の第1ヘリコプター団や対戦車ヘリを有する東部方面隊隷下部隊などが駐屯している。ここは1800mの滑走路を有しており、C-130大型輸送機などの離発着も可能である。航空機は約70機所在、陸上自衛隊なれど「航空祭」が実施される。

木更津駐屯地は、昭和11年に木更津海軍航空隊の創設により航空基地として運用を開始、終戦後は米軍の管轄であったが、昭和33年に航空自衛隊が移駐し米軍と共同での使用基地となった。昭和43年には第1ヘリコプター団が移駐し陸上自衛隊の管轄となり現在に至る。

令和5年(2023年)の木更津航空祭は10月1日(日)に実施。9時半ごろに木更津駅に着き、「航空隊前」行きのバス停に並ぶ。多くの人が並んでいたが、臨時バスが運行されているようですぐに乗れた。

対戦車ヘリコプター AH-1S「Cobra(コブラ)」訓練展示
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対戦車ヘリコプター AH-1「Cobra(コブラ)」は、米ベル・ヘリコプター・テキストロン(ベル・エアクラフト)社が開発した世界初の攻撃ヘリコプターである。ベトナム戦争時代の1967年に開発されたが、陸上自衛隊への調達・配備は1982年からで、国産機は富士重工(エンジンは川崎重工)のライセンス生産機である。機種名「AH-1」とは「Attack Helicopter 1」(攻撃ヘリコプター1型)の略。

木更津駐屯地の第4対戦車ヘリコプター隊には8機が配属されている。
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タンデム式コックピットで、乗員は前席に射撃手、後席に操縦士が縦一列に搭乗する。機首下部には固定武装として旋回式三銃身20mm機関砲を搭載。射撃手のヘルメットに装着されたサイトと連動して頭を向けた方向へ機関砲も動き、自動で照準が行える様になっている。機体左右の短翼には対戦車ミサイル・トウ(TOW)と70ミリロケット弾が装着できる。
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機種前方には赤外線探知装置と赤外線画像装置から構成される前方監視赤外線装置(FLIR)を搭載、夜間での戦闘能力を確保した「C-NITE(シーナイト)」と呼ばれる機体(機体番号73479)

AH-1S「Cobra(コブラ)」(機体番号73480)
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訓練展示を終えて、滑走路に駐機。

観測ヘリコプター(偵察機)OH-1「ニンジャ」
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「OH-1」は、川崎重工によって製造された陸上自衛隊の観測ヘリコプター(偵察機)である。各方面航空隊の対戦車ヘリコプター隊・戦闘ヘリコプター隊に配備されている。

「OH-1」のモックアップを岐阜かかみがはら航空宇宙博物館でみた。
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(モックアップとは実機試作に先立って作られる木製実物大模型)

連絡偵察機 LR-2
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「LR-2」は、米ビーチクラフト社製のスーパーキングエア350を改造した陸上自衛隊の連絡偵察機。
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連絡偵察飛行隊所属。

要人輸送ヘリコプター ユーロコプターEC-225LP スーパーピューマMK.Ⅱ+
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主に国賓や内閣総理大臣などの要人を運ぶために使用される要人輸送専用ヘリコプター、特別輸送ヘリコプター隊に配備。ユーロコプター社にて製造された輸入機である。

訓練展示が終わると見物客はまばらに、帰りのバス停は長蛇の列・・タクシーで木更津駅に向かった。

木更津駐屯地付近地図


(2023年10月上旬 撮影機材 Nikon Df )
関連ブログ:岐阜かかみがはら航空宇宙博物館
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