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戦艦大和(広島県) [戦艦・艦船]

戦艦大和
戦艦大和は大日本帝国海軍が建造した大和型戦艦の一番艦、史上最大の46㎝砲を搭載した超弩級戦艦である。基準排水量64,000t、全長263m、幅38.9m、4基4軸で15万馬力、最大速力27ノット。呉海軍工廠で建造され、昭和16年(1941年)12月に竣工、翌年2月に聯合艦隊旗艦となった。昭和20年(1945年)4月、天一号作戦(菊水作戦)にて沖縄に向かう途中、米軍の攻撃を受け沈没。

呉市の大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)には戦艦大和の1/10模型が置かれている.

戦艦大和の1/10模型、零式水上観測機(零観)を搭載している。
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戦艦大和の1/10模型、全景。
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戦艦大和の沈没地点は北緯30度、東経128度で長崎県男女群島南方176㎞、鹿児島県宇治群島西方144㎞、水深345mの地点らしい。戦艦大和が被弾した魚雷数は12本から14本でほとんど左舷に集中との事である。

大和型戦艦の二番艦は「武蔵」で三菱重工長崎造船所で昭和17(1942年)年8月に竣工。戦艦武蔵については吉村昭著「戦艦武蔵」が読み物としても面白く、一読をお勧めする。三番艦「信濃」は横須賀海軍工廠での建造だが、空母に設計変更され昭和19年(1944年)11月に竣工かつ沈没した。

大和ミュージアムには戦艦大和以外の展示も多い。

人間魚雷「回天」
回天は大型魚雷「九三式三型魚雷(酸素魚雷)」を改造し、特攻兵器としたものである。
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脱出装置はなく、一度出撃すれば攻撃の成否にかかわらず乗員の命はない。人が乗れるというのが信じられないくらいの大きさである。閉所恐怖症では絶対ムリ。

零式艦上戦闘機62型
零戦62型(A6M7)は爆戦で250キロ爆弾投下装置を装備し、水平安定板を補強、増槽は2個に分けて左右翼下に移す等の改造が行われている。九九艦爆の性能が時代遅れとなり、後継機彗星の小型空母運用が困難なため、代用として零戦を急降下爆撃機として改造したという機体である。
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部隊表記は第210海軍航空隊、愛知県明治基地。

零戦の型式について大和ミュージアムでは62型と表記されているが、堀越二郎/奥宮正武共著「零戦」にはA6M7は63型として記載されている。幾多の雑誌等でもA6M7の62型と63型は混在しており、発動機が栄21型か栄31型かの混乱によるものと思われるが、よくわからない。併記してある本もある。

大和ミュージアムの近くには海上自衛隊呉資料室「てつのくじら館」がある。
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実物の潜水艦「あきしお」が展示されており、潜水艦内部の見学という貴重な体験ができる。

零戦手拭と零戦52型丙、手拭は大和ミュージアムのお土産。     零戦52型丙は自作の模型(TAMIYA製)
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大和ミュージアム付近地図


(2014年9月中旬 撮影機材 Nikon D5100)
読んだ本(Amazonの該当頁へ):吉村昭著「戦艦武蔵」堀越二郎/奥宮正武共著「零戦」
作った模型:零戦52型丙(TAMIYAのHPへ)
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戦艦三笠(神奈川県) [戦艦・艦船]

戦艦三笠
日本海海戦における連合艦隊旗艦、戦艦「三笠」。世界で唯一現存する前弩級戦艦であり、神奈川県横須賀市の三笠公園に記念館として保存されている。所管は防衛省。

サンケイツアーズ主催「横須賀クルーズ」に参加、朝8時40分に三笠公園に集合、戦艦「三笠」には数度訪れているが、本日はクルーズなので海側から撮影できる。「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」の気分だけど、浪は穏やかであった・・。

戦艦「三笠」全景。
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戦艦「三笠」は、大日本帝国海軍における敷島型戦艦の四番艦。イギリスのヴィッカース社で建造され、スエズ運河経由で日本へ、明治35年(1902年)の竣工である。船籍港は京都府の舞鶴港であり、命名は奈良県の三笠山にちなむ。

日露戦争において連合艦隊の旗艦であり、日本海海戦にて活躍する。
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連合艦隊司令長官「東郷平八郎」像と戦艦「三笠」。

日本海海戦は、日露戦争中の明治38年(1905年)5月27日から28日にかけて、大日本帝国海軍の連合艦隊とロシア海軍のバルチック艦隊で行われた艦隊決戦であり、連合艦隊は海戦史上稀に見る勝利を収め、ロシアを講和交渉の席に着かせることになる。

日本海海戦では東郷長官が「三笠」のマストに「Z旗」を掲揚、「皇國ノ興廢此ノ一戰ニ在リ、各員一層奮勵努力セヨ」の意を持たせた。小説「坂の上の雲(司馬遼太郎著)」を読むか、映画「日本海大海戦(三船敏郎主演)」を観てから「三笠」を訪れると、また感慨も一入である。NHKのドラマ「坂の上の雲」もよかった。

旭日旗と「みかさ」、艦尾から撮影。
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現在「三笠」は防衛省所管のため「旭日旗」は「自衛艦旗」となるが、戦前は「軍艦旗」であり、日本軍の象徴である。

「菊の御紋」と日章旗、艦首から撮影。
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大日本帝国海軍では戦艦・航空母艦・巡洋艦・潜水母艦・敷設艦・砲艦・水上機母艦等の規模や格式のある艦艇を「軍艦」とし、艦首に「菊の御紋」をつけた。

「三笠」主砲、40口径30.5㎝連装。
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「三笠」は排水量15,140t、全長131.7m、最大幅23.2m、機関15,000馬力、速力18kt、乗員860名、兵装は主砲 40口径30.5㎝連装砲2基4門、副砲40口径15.2㎝単装砲14門。初期の戦艦である「前弩級戦艦(Pre-dreadnought battleship)」に該当する。

「三笠」側面、後部主砲は撤去されている。
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「三笠」は1923年ワシントン軍縮条約により除籍され、横須賀で記念艦として保存されることになる。

第二次世界大戦後は、日露戦争の敗北国ロシアの後継国であるソ連から解体要求があったらしいが、米国の尽力もありこれを逃れた。但し、敗戦後の混乱の中で日本人による窃盗により、切断可能な金属や甲板のチークは盗まれ、「三笠」は荒廃していったと云う。

「三笠」は世界で唯一現存する前弩級戦艦であるが、前述の如く本来の状態で残る部分は少なく、砲塔や煙突、マストなどは複製され、主砲は鉄製で砲塔と一体化するなど大きく修復され、現在に至る。

                               (Adobe Stock my portfolioに掲載)
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戦艦「三笠」付近地図


(2018年6月上旬 撮影機材 Nikon Df )
読んだ本(Amazonの該当頁へ):「坂の上の雲」司馬遼太郎著
観た映画(Amazonの該当頁へ):「日本海大海戦」三船敏郎主演
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米海軍横須賀基地(U.S. Fleet Activities Yokosuka FAC3099)艦船 [戦艦・艦船]

米海軍横須賀基地(U.S. Fleet Activities Yokosuka FAC3099)
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ここは、慶応元年(1865年)幕府により横須賀製鉄所が設けられ、明治になり横須賀造船所に、明治35年(1903年)以降は帝国海軍により横須賀海軍工廠として使用された。昭和20年(1945年)敗戦後は米軍により接収され現在に至る。日本政府の公的資料では横須賀海軍施設と呼称されるらしいが、一般的には米海軍横須賀基地(U.S. Fleet Activities Yokosuka FAC3099)である。

横須賀市観光協会主催の「日米親善ベース歴史ツアー」に参加、幕末に建設された「Dry Dock」を見学しながら、基地内の散策を行った。もちろん、米軍兵の監視付きで・・。

修理中の艦船と潜水艦は撮影禁止との注意があったが、軍港にある艦船はいいみたいなので、適時撮影。

第七艦隊旗艦「ブルー・リッジ(USS Blue Ridge, LCC-19)」。 (Adobe Stock my portfolioに掲載)
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ブルー・リッジ級揚陸指揮艦の1番艦。揚陸指揮艦は艦隊の指揮を執るための専用艦である。
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武装は軽微だが、通信設備が充実、電波障害の原因となる構造物を廃し、甲板上は平坦である。
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1970年就役、横須賀を母港とする。排水量19,177t、全長193.2m。

ミサイル駆逐艦「ズムウォルト」(右)とインディペンデンス級沿海域戦闘艦「オークランド」(左)。
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ミサイル駆逐艦「ズムウォルト(USS Zumwalt, DDG-1000)」.
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ズムウォルト級ミサイル駆逐艦は米軍の新型ミサイル駆逐艦、高度なステルス性を備えた先進的な設計と強力な対地射撃能力を持つ。
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2016年就役、母港はカルフォルニアのサンディエゴ海軍基地。排水量14,797t、全長183m。

インディペンデンス級沿海域戦闘艦「オークランド(USS Oakland, LCS-24)」。
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2021年就役、母港はカルフォルニアのサンディエゴ海軍基地。満載排水量3,104t、全長127.4m。
インディペンデンス級沿海域戦闘艦は、米軍の新しいコンセプトで導入された三胴船(トリマラン)型・小型高速のステルス艦である。最低限の装備を基本とし、任務に応じて各種装備を柔軟に搭載できるシステム艦として運用される。

ミサイル駆逐艦「ラルフ・ジョンソン(USS Ralph Johnson, DDG-114)」。
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アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦の64番艦、2018年就役、排水量9,648t、全長155.3m。母校は横須賀、第7艦隊所属。

ヴェルニー公園からの米軍基地、駆逐艦らしき艦艇。
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右側の船が艦首に「83」と見えるので、ミサイル駆逐艦「ハワード,(USS Howard, DDG-83」であろう。アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦の33番艦、2001年就役、母港は横須賀、第7艦隊所属。

アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦はイージス・システム搭載艦であり、海上自衛隊の「こんごう型ミサイル護衛艦」は、このアーレイ・バーク級をベースとして建造された、アメリカ以外では初のイージス艦である。

米海軍横須賀基地


(2022年10月上旬 撮影機材 Nikon Df)
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