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総合火力演習と戦車(静岡県) [陸上自衛隊]

富士総合火力演習における自衛隊戦車
陸上自衛隊にて毎年夏に実施される富士総合火力演習(総火演)、自衛隊の現行装備による実弾演習が間近で見ることができる。見学は抽選で倍率も30倍程度と高いが、当選したので期待を胸に行ってみた。

当選後に宿の手配をしたが御殿場駅近辺は既に満室で、三島駅前に宿をとり翌朝移動。
御殿場駅は朝から混雑、臨時バスも出ているが、タクシーで会場である東富士演習場へ向かう。

当日は雨、傘は禁止なのでレインコート(雨カッパ)で会場へ。当選ハガキを見せて入場、自衛隊員の指示に従い、前方から詰めて座って行く。例年2万数千人が来ている総火演、ゆったりとは座れない、雨が体に染み込んでいく・・。

155㎜榴弾砲(左)と99式自走155㎜榴弾砲による射撃。
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射撃前に「大きな音がします」という放送が入るが、音よりも衝撃波が体を打つ。ビデオでは体感できない迫力がある。

写真も三脚は不可なので、遠慮しながら撮影。

87式高射機関砲。
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索敵レーダを装備しており、35㎜機関砲を雨あられと打ちまくる。

74式戦車(ナナヨン)
51口径105㎜ライフル砲を装備、全備重量約38t、エンジンは空冷2サイクル10気筒ディーゼルである。国産2代目の戦車で、1974年(昭和49年)から1989年(平成元年)まで873輌が調達された。
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第2.5世代型戦車、油圧式サスペンションによる姿勢制御により、どんな場所に停車しても砲塔を水平に保つ事が出来る。乗員4人。

ちなみに国産初代戦車は61式戦車であり、第1世代型戦車、既に全車輌が退役している。

90式戦車(キュウマル)
44口径120㎜滑腔砲を装備、全備重量約50t、エンジンは水冷2サイクル10気筒ディーゼルである。国産3代目の戦車で、1990年(平成2年)から2009年(平成21年)まで341輌が調達された。
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第3世代型戦車で自動装填装置を採用(世界初)、移動目標照準時の自動追尾機能を待つ。90式戦車は北海道集中配備の局地戦闘用である。乗員3人。

61式戦車、74式戦車、90式戦車は国産戦車ではあるが戦車の命たる主砲だけは海外メーカのライセンス生産品であった。主砲の国産化による純国産戦車は2010年(平成22年)に制式化された10式戦車からである。

10式戦車(ヒトマル)
国産の44口径120㎜滑腔砲を装備、全備重量約44t、エンジンは水冷4サイクル8気筒ディーゼルである。国産4代目の戦車であるが、主砲の国産化に成功した純国産戦車となる。2010年(平成22年)から調達が開始されている。
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第3.5世代型戦車、高度なハイテク化がなされており、各戦車間はネットワークで結ばれており情報を共有し敵にあたる。主砲は90式戦車より高腔圧に対応している。乗員3人。

急停止すると同時に射撃を行う10式戦車。
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雨の中、足回りの泥がまだ跳ねている。衝撃波が腹にくる。

砲塔の上の赤い旗は射撃が終わると緑の旗に交換される。

国産戦車は三菱重工の相模原製作所にて製造されている、十数年前に仕事で訪れた時に退役した61式戦車が所内に展示されていた。戦車の製造ラインは当然見せてくれない。

東富士演習場地図


(2013年8月下旬 撮影機材 FUJIFILM FinePix F770EXR)
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