木更津駐屯地航空祭(千葉県)2023「CH-47訓練展示」 [陸上自衛隊]
木更津駐屯地航空祭
陸上自衛隊の木更津駐屯地は千葉県木更津市に位置し、輸送部隊の第1ヘリコプター団や対戦車ヘリを有する東部方面隊隷下部隊などが駐屯している。ここは1800mの滑走路を有しており、C-130大型輸送機などの離発着も可能である。航空機は約70機所在、陸上自衛隊なれど「航空祭」が実施される。
木更津駐屯地は、昭和11年に木更津海軍航空隊の創設により航空基地として運用を開始、終戦後は米軍の管轄であったが、昭和33年に航空自衛隊が移駐し米軍と共同での使用基地となった。昭和43年には第1ヘリコプター団が移駐し陸上自衛隊の管轄となり現在に至る。
令和5年(2023年)の木更津航空祭は10月1日(日)に実施。9時半ごろに木更津駅に着き、「航空隊前」行きのバス停に並ぶ。多くの人が並んでいたが、臨時バスが運行されているようですぐに乗れた。
大型輸送用ヘリコプターCH-47「Chinook(チヌーク)」訓練展示
第1ヘリコプター団/第1輸送ヘリコプター群に所属する4個の飛行隊(第103飛行隊から第106飛行隊)にはCH-47J/JA輸送ヘリコプターが集中配備されている。編成時点(平成20年)で各飛行隊に8機ずつ、計32機のCH-47J/JA輸送ヘリコプターが配備された。2023年3月末時点で、陸上自衛隊では50機を保有している。
編隊飛行。
芝を巻き上げながら離陸。
「CH-47」は米ボーイング・バートル社(現ボーイング社)が開発したタンデムロータ形式の大型輸送用ヘリコプターで、原型機のモデルA型は1962年アメリカ陸軍輸送ヘリコプターとして就役、以来B型、C型、D型と順次性能向上・近代化が図られた。日本への導入は1984年からで、D型をベースに川崎重工がライセンス生産し「CH-47J」として陸上自衛隊と航空自衛隊が採用した。通算35機目以降は、胴体ポッドを大型化して燃料搭載量を倍増させるとともに、機首には気象レーダーを搭載した「CH-47JA」型となる。
最高速度は約270km/h、航続距離約1,040km、実用上昇限度は約2,700mである。(陸上自衛隊HPより)
胴体下面には、貨物を吊り下げてのスリング輸送に使用するためのカーゴフックが備えられている。
吊り下げでの運搬能力は約12t。
吊り下げた高機動車を降ろす。後方にはAH-1S「コブラ」が待機。
キャビンは完全な箱型で、内部に大きな突起物はないため、基本的にはカーゴランプから入りさえすれば積載可能である、機内搭載での運搬能力は約8.5t。
カーゴ内から高機動車を降ろす。やはり後方にはAH-1S「コブラ」が待機。
武装兵員展開のため着陸する「CH-47JA」。
乗員は3名(操縦士と副操縦士、機上整備員)加えて55名の兵員輸送が可能である。
後部スロープから武装兵員が降機・・。
CH-47JAのなかでも、第1ヘリコプター団に配備されている機体の一部は「国際任務対応機」として、EAPS(遠心力を用いたエンジンの防塵装置)、自己防御装置(AN/ALE-47チャフ・フレアディスペンサーおよびAN/AAR-47ミサイル警報装置)、ドアガン用銃架、防弾板、衛星電話などを追加装備しているらしい。
木更津航空祭では大型輸送用ヘリコプターCH-47「Chinook(チヌーク)」の体験搭乗が行われる。事前抽選で、残念ながら落選の葉書をいただいている。かつて入間基地で航空自衛隊の「CH-47」に体験搭乗しているので、よしとするか・・。
木更津駐屯地付近地図
(2023年10月上旬 撮影機材 Nikon Df )
関連ブログ:入間基地(埼玉県)CH-47体験搭乗
陸上自衛隊の木更津駐屯地は千葉県木更津市に位置し、輸送部隊の第1ヘリコプター団や対戦車ヘリを有する東部方面隊隷下部隊などが駐屯している。ここは1800mの滑走路を有しており、C-130大型輸送機などの離発着も可能である。航空機は約70機所在、陸上自衛隊なれど「航空祭」が実施される。
木更津駐屯地は、昭和11年に木更津海軍航空隊の創設により航空基地として運用を開始、終戦後は米軍の管轄であったが、昭和33年に航空自衛隊が移駐し米軍と共同での使用基地となった。昭和43年には第1ヘリコプター団が移駐し陸上自衛隊の管轄となり現在に至る。
令和5年(2023年)の木更津航空祭は10月1日(日)に実施。9時半ごろに木更津駅に着き、「航空隊前」行きのバス停に並ぶ。多くの人が並んでいたが、臨時バスが運行されているようですぐに乗れた。
大型輸送用ヘリコプターCH-47「Chinook(チヌーク)」訓練展示
(c)ikeyama - 画像素材 PIXTA -
第1ヘリコプター団/第1輸送ヘリコプター群に所属する4個の飛行隊(第103飛行隊から第106飛行隊)にはCH-47J/JA輸送ヘリコプターが集中配備されている。編成時点(平成20年)で各飛行隊に8機ずつ、計32機のCH-47J/JA輸送ヘリコプターが配備された。2023年3月末時点で、陸上自衛隊では50機を保有している。
編隊飛行。
芝を巻き上げながら離陸。
「CH-47」は米ボーイング・バートル社(現ボーイング社)が開発したタンデムロータ形式の大型輸送用ヘリコプターで、原型機のモデルA型は1962年アメリカ陸軍輸送ヘリコプターとして就役、以来B型、C型、D型と順次性能向上・近代化が図られた。日本への導入は1984年からで、D型をベースに川崎重工がライセンス生産し「CH-47J」として陸上自衛隊と航空自衛隊が採用した。通算35機目以降は、胴体ポッドを大型化して燃料搭載量を倍増させるとともに、機首には気象レーダーを搭載した「CH-47JA」型となる。
最高速度は約270km/h、航続距離約1,040km、実用上昇限度は約2,700mである。(陸上自衛隊HPより)
胴体下面には、貨物を吊り下げてのスリング輸送に使用するためのカーゴフックが備えられている。
吊り下げでの運搬能力は約12t。
吊り下げた高機動車を降ろす。後方にはAH-1S「コブラ」が待機。
キャビンは完全な箱型で、内部に大きな突起物はないため、基本的にはカーゴランプから入りさえすれば積載可能である、機内搭載での運搬能力は約8.5t。
カーゴ内から高機動車を降ろす。やはり後方にはAH-1S「コブラ」が待機。
武装兵員展開のため着陸する「CH-47JA」。
乗員は3名(操縦士と副操縦士、機上整備員)加えて55名の兵員輸送が可能である。
後部スロープから武装兵員が降機・・。
CH-47JAのなかでも、第1ヘリコプター団に配備されている機体の一部は「国際任務対応機」として、EAPS(遠心力を用いたエンジンの防塵装置)、自己防御装置(AN/ALE-47チャフ・フレアディスペンサーおよびAN/AAR-47ミサイル警報装置)、ドアガン用銃架、防弾板、衛星電話などを追加装備しているらしい。
木更津航空祭では大型輸送用ヘリコプターCH-47「Chinook(チヌーク)」の体験搭乗が行われる。事前抽選で、残念ながら落選の葉書をいただいている。かつて入間基地で航空自衛隊の「CH-47」に体験搭乗しているので、よしとするか・・。
木更津駐屯地付近地図
(2023年10月上旬 撮影機材 Nikon Df )
関連ブログ:入間基地(埼玉県)CH-47体験搭乗
木更津駐屯地航空祭(千葉県)2023「AH-1S訓練展示」 [陸上自衛隊]
木更津駐屯地航空祭
陸上自衛隊の木更津駐屯地は千葉県木更津市に位置し、輸送部隊の第1ヘリコプター団や対戦車ヘリを有する東部方面隊隷下部隊などが駐屯している。ここは1800mの滑走路を有しており、C-130大型輸送機などの離発着も可能である。航空機は約70機所在、陸上自衛隊なれど「航空祭」が実施される。
木更津駐屯地は、昭和11年に木更津海軍航空隊の創設により航空基地として運用を開始、終戦後は米軍の管轄であったが、昭和33年に航空自衛隊が移駐し米軍と共同での使用基地となった。昭和43年には第1ヘリコプター団が移駐し陸上自衛隊の管轄となり現在に至る。
令和5年(2023年)の木更津航空祭は10月1日(日)に実施。9時半ごろに木更津駅に着き、「航空隊前」行きのバス停に並ぶ。多くの人が並んでいたが、臨時バスが運行されているようですぐに乗れた。
対戦車ヘリコプター AH-1S「Cobra(コブラ)」訓練展示
対戦車ヘリコプター AH-1「Cobra(コブラ)」は、米ベル・ヘリコプター・テキストロン(ベル・エアクラフト)社が開発した世界初の攻撃ヘリコプターである。ベトナム戦争時代の1967年に開発されたが、陸上自衛隊への調達・配備は1982年からで、国産機は富士重工(エンジンは川崎重工)のライセンス生産機である。機種名「AH-1」とは「Attack Helicopter 1」(攻撃ヘリコプター1型)の略。
木更津駐屯地の第4対戦車ヘリコプター隊には8機が配属されている。
タンデム式コックピットで、乗員は前席に射撃手、後席に操縦士が縦一列に搭乗する。機首下部には固定武装として旋回式三銃身20mm機関砲を搭載。射撃手のヘルメットに装着されたサイトと連動して頭を向けた方向へ機関砲も動き、自動で照準が行える様になっている。機体左右の短翼には対戦車ミサイル・トウ(TOW)と70ミリロケット弾が装着できる。
機種前方には赤外線探知装置と赤外線画像装置から構成される前方監視赤外線装置(FLIR)を搭載、夜間での戦闘能力を確保した「C-NITE(シーナイト)」と呼ばれる機体(機体番号73479)。
AH-1S「Cobra(コブラ)」(機体番号73480)。
訓練展示を終えて、滑走路に駐機。
観測ヘリコプター(偵察機)OH-1「ニンジャ」
「OH-1」は、川崎重工によって製造された陸上自衛隊の観測ヘリコプター(偵察機)である。各方面航空隊の対戦車ヘリコプター隊・戦闘ヘリコプター隊に配備されている。
「OH-1」のモックアップを岐阜かかみがはら航空宇宙博物館でみた。
(モックアップとは実機試作に先立って作られる木製実物大模型)
連絡偵察機 LR-2
「LR-2」は、米ビーチクラフト社製のスーパーキングエア350を改造した陸上自衛隊の連絡偵察機。
連絡偵察飛行隊所属。
要人輸送ヘリコプター ユーロコプターEC-225LP スーパーピューマMK.Ⅱ+
主に国賓や内閣総理大臣などの要人を運ぶために使用される要人輸送専用ヘリコプター、特別輸送ヘリコプター隊に配備。ユーロコプター社にて製造された輸入機である。
訓練展示が終わると見物客はまばらに、帰りのバス停は長蛇の列・・タクシーで木更津駅に向かった。
木更津駐屯地付近地図
(2023年10月上旬 撮影機材 Nikon Df )
関連ブログ:岐阜かかみがはら航空宇宙博物館
陸上自衛隊の木更津駐屯地は千葉県木更津市に位置し、輸送部隊の第1ヘリコプター団や対戦車ヘリを有する東部方面隊隷下部隊などが駐屯している。ここは1800mの滑走路を有しており、C-130大型輸送機などの離発着も可能である。航空機は約70機所在、陸上自衛隊なれど「航空祭」が実施される。
木更津駐屯地は、昭和11年に木更津海軍航空隊の創設により航空基地として運用を開始、終戦後は米軍の管轄であったが、昭和33年に航空自衛隊が移駐し米軍と共同での使用基地となった。昭和43年には第1ヘリコプター団が移駐し陸上自衛隊の管轄となり現在に至る。
令和5年(2023年)の木更津航空祭は10月1日(日)に実施。9時半ごろに木更津駅に着き、「航空隊前」行きのバス停に並ぶ。多くの人が並んでいたが、臨時バスが運行されているようですぐに乗れた。
対戦車ヘリコプター AH-1S「Cobra(コブラ)」訓練展示
(c)ikeyama - 画像素材 PIXTA -
対戦車ヘリコプター AH-1「Cobra(コブラ)」は、米ベル・ヘリコプター・テキストロン(ベル・エアクラフト)社が開発した世界初の攻撃ヘリコプターである。ベトナム戦争時代の1967年に開発されたが、陸上自衛隊への調達・配備は1982年からで、国産機は富士重工(エンジンは川崎重工)のライセンス生産機である。機種名「AH-1」とは「Attack Helicopter 1」(攻撃ヘリコプター1型)の略。
木更津駐屯地の第4対戦車ヘリコプター隊には8機が配属されている。
タンデム式コックピットで、乗員は前席に射撃手、後席に操縦士が縦一列に搭乗する。機首下部には固定武装として旋回式三銃身20mm機関砲を搭載。射撃手のヘルメットに装着されたサイトと連動して頭を向けた方向へ機関砲も動き、自動で照準が行える様になっている。機体左右の短翼には対戦車ミサイル・トウ(TOW)と70ミリロケット弾が装着できる。
機種前方には赤外線探知装置と赤外線画像装置から構成される前方監視赤外線装置(FLIR)を搭載、夜間での戦闘能力を確保した「C-NITE(シーナイト)」と呼ばれる機体(機体番号73479)。
AH-1S「Cobra(コブラ)」(機体番号73480)。
訓練展示を終えて、滑走路に駐機。
観測ヘリコプター(偵察機)OH-1「ニンジャ」
「OH-1」は、川崎重工によって製造された陸上自衛隊の観測ヘリコプター(偵察機)である。各方面航空隊の対戦車ヘリコプター隊・戦闘ヘリコプター隊に配備されている。
「OH-1」のモックアップを岐阜かかみがはら航空宇宙博物館でみた。
(モックアップとは実機試作に先立って作られる木製実物大模型)
連絡偵察機 LR-2
「LR-2」は、米ビーチクラフト社製のスーパーキングエア350を改造した陸上自衛隊の連絡偵察機。
連絡偵察飛行隊所属。
要人輸送ヘリコプター ユーロコプターEC-225LP スーパーピューマMK.Ⅱ+
主に国賓や内閣総理大臣などの要人を運ぶために使用される要人輸送専用ヘリコプター、特別輸送ヘリコプター隊に配備。ユーロコプター社にて製造された輸入機である。
訓練展示が終わると見物客はまばらに、帰りのバス停は長蛇の列・・タクシーで木更津駅に向かった。
木更津駐屯地付近地図
(2023年10月上旬 撮影機材 Nikon Df )
関連ブログ:岐阜かかみがはら航空宇宙博物館